マフィアと呼ばれたくて。

戦いの太鼓(タムタム)を響かせてナヴァホのように襲撃するのさ。

流行のデザインとマーケット・インについて。

Webデザインには、トレンドがある。最近はゴーストボタンなるものが流行りのようだ。背景一杯に画像を使用したデザインが流行する中で、最適化されたボタンの形ということらしい。

Webデザイントレンド定点観測 背景が透けてみえる「ゴーストボタン」 | Adobe Pinch In

確かに、お洒落。デザイナーやアーリーアダプターにとっては洗練された、新しい、かっこいいデザインには胸が踊る。当然、自社のサイトやサービスのデザインにもトレンドのデザインを取り入れたいと思う。

しかし、あまりリテラシーの高くない層にとって、トレンドのデザインとは必ずしも喜ばれるものではない。慣れたWindows7以前のUIの方が使いやすいから、Windows8に対して不満が噴出するのが良い例ではないだろうか。

僕はリフォームに関わる仕事をしているので、必然的にターゲット層の年齢は高くなるし、ほぼ比例してインターネットのリテラシーも若い人に比べては低くなりがち。

彼らにとって使いやすいサイトというには、実はSUUMOをはじめとするファーストビューで情報が沢山表示される、一見雑多なデザインなのかもしれない。

いきなりこんなサイトで物件を探せと言われても、全然使い方わかりませんてなるのかもしれない。

Zillow: Real Estate, Apartments, Mortgage & Home Values in the US

誤解されたくないのだが、僕は最先端のデザインとかテクノロジーが大好き。でもこれらはいつでも正解ではないという意識が必要かもしれない、という問題提起。

一方で、慣れてしまえばみんなWindows8使いやすいと言い出すのかもしれない。事実僕はすでに慣れ始めているし、普通に使いやすいのではないかと思っている。

あたりまえだけど、これはユーザーの学習度の問題に帰結する。同時期にWindows7Windows8を使いはじめたらWindows8の方が使いやすいんだけど、先に出たWindows7に慣れていて、かつそれほど不便を感じていないから、Windows8へのスイッチングコストの方が高くついてしまう、もしくはそう感じている。

 

デザインは、進化しているのだろうか。

【読感】ITビジネスの原理/尾原 和啓 著

京都大学大学院を卒業後、MckやリクルートGoogleなど10回の転職を経て現在は楽天執行役員を務める尾原 和啓さんの著書。前半は題名の通り、ITビジネスがどのように成り立っているか、マネタイズ方法を軸にその論理を丁寧に説明している。中盤、インターネットが与えた情報や社会への変化に対する考察を加えた後、話はこの先の未来へと展開していく。

 

キーワードは“ハイコンテクスト”。アメリカ合衆国文化人類学者であるエドワード・ホールが提唱した概念で、日本のようなコンテクスト(コミュニケーションの基盤となる言語や共通の知識、体験など)共有性の高い社会と、欧米のようなコンテクスト共有性の低い社会が存在するというものである。ハイコンテクストな社会では、いわゆる阿吽の呼吸やツーカーのコミュニケーションが成り立つが、ローコンテクストな社会ではそれが出来ない。故に論理的な思考や表現を基盤としたコミュニケーションスタイルが求めらる。

 

ローコンテクスト社会の代表例は、間違いなくアメリカだろう。メイフラワー号に乗ってイギリスから移り住んだ人々に起源を持つアメリカは、そもそもの成り立ちが多様性を前提としている。共通のコミュニケーション基盤を持たない彼らがロジックを拠り所としてきたのは実に自然な流れだ。

 

尾原氏は、インターネットという技術がこのローコンテクスト社会の代表例であるアメリカで生まれたことは不幸であると述べている。元来ハイコンテクストなものとハイコンテクストなものを繋ぐ可能性のあるインターネットがローコンテクストな社会で生まれてしまったことによって、インターネットはローコンテクストなものであるという世界的な標準のようなものが出来上がってしまった、と。

 

個人的には“不幸”というのは少し言い過ぎなのではと思う部分もある。インターネットの発見や発展は確かにアメリカや西海岸の功績であるし、それはローコンテクスト社会が得意とする論理的な思考や意思伝達があってこそ成し得たものだと思う。

 

不幸があるとすれば、表面的なトレンドを追うばかりでアメリカ的な技術の使い方やデザインを踏襲し、その国や地域毎の文化や慣習を無視したサービスを創りだしてしまうことではないだろうか。地形や人口構成などを変数に、世界には多様な社会が存在する。もちろん人間に普遍的な部分も沢山あるはずだが、商習慣などの多様性を鑑みるにインターネットの在り方もその国や地域毎に多様な在り方があってしかるべきなのだろう。生活の至るところに介在し、時にコミュニティさえも形成してしまうインターネットの性質が故に、文化や慣習とは切っても切れない運命共同体なのだ。

 

まがりなりにもWebサービスを作っている側の人間として、ゼロベースで対象ユーザーに向き合って設計していきたいと改めて感じた一冊だった。10回の転職を経て様々な角度からインターネットを見つめてきた著者ならではの考えを分かりやすく読める好著を是非一読あれ。

 

ITビジネスの原理

ITビジネスの原理

 

 

 

 

 

 

SLOGANを卒業しました。

本当は暮れに書くつもりだったのですが、大晦日から体調を崩し、人生で一番風邪が長引いて気付いたら正月も終わっていました。久々に過ごす地元は昔と変りなく、いっちょ前に「親孝行せなかんな」とか染み入りました。

 

さて、標題の通り2013年の5月より8ヶ月間に渡ってお世話になったスローガン株式会社(英文表記:SLOGAN Inc.)を卒業する運びと相成りました。1月からは一足早く不動産業界に転身します。僕はもうすぐ24歳になるんですが、今この24年間を振り返って、自分にとって重要な意味を持っている時期を3つ挙げるとしたら必ずランクインする、そんな8ヶ月でした。

 

新産業・新事業を創造する社会を創る

Make our society generate new industries and develop new business.

 

このSLOGANのミッションに、僕はとても共感しています。これが実現した社会は、今より何倍もわくわくすることが増えているでしょう。今後は卒業生として、このミッションに貢献していく所存です。

卒業生にとってのSLOGANのスローガン

新産業・新事業を創造する社会が実現するには、ベンチャーやスタートアップを起こし成長させる人々とそれを支援する人々が必要です。どちらが欠けても実現し得ない。卒業生として貢献するということは(僕はベンチャーに就職するので)、前者のベンチャーやスタートアップを起こし成長させていく人々として社会で活躍するということだと思っています。

僕はまだ何も成し遂げていないぺーぺーですし、大それたことは言えませんが、まずは新卒として入る次の会社で十分に活躍して、卒業生として恥じぬ人生を送りたいと思います。本当にありがとうございました。

 

なお、SLOGANでは随時インターンを募集しています。もし何かの縁でこのブログを見て興味を持たれましたら、下記を訪れてみていただけると幸いです。インターンに関する質問など、僕でよければいくらでも受けますので。

>>SLOGAN RECRUIT 2015

 

僕がリアル書店に足繁く通う2つの理由

最近ではもっぱらAmazonで買うことが増えた書籍。今月に入って買った9冊を見てみてもAmazonが7冊、リアル書店が2冊とネットの圧勝であります。昔はほとんどリアル店舗で買っていましたが、暇な時間が少なくなるにつれてだんだんAmazonにシフトしてきたように思います。電子書籍も著作権などの問題が解決されるにつれて今後はますます増えていくでしょうし、リアル店舗の書籍売上というものは明らかに減少トレンドですよね。

 

なんだかこの展開だと出版ビジネスの今後みたいなものを大上段から語り始めそうですが、今日書きたいと思っているのは単なる僕の経験談からリアル書店にはこんな良いところがあると思うんだよねということです。

 

それほど突飛な内容ではありませんし、まあそうだよねと言われるのが目に見えていますが、普段ほとんどネットでしか本は買いませんという人が、たまには本屋に行ってみようかなと思ってくれれば幸いであります。

 

 

1.セレンディピティ

セレンディピティserendipity)は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。(Wikipedia)

セレンディピティの説明はWikipedia先生にお譲りして、リアル書店でのセレンディピティってのはどういうことかを説明していきますね。

 

少し話は脱線しますが、皆さん新聞は読みますか?ちなみに僕は読んでいないのですが(※新聞を読むべきか否かというのは非常に議論の分かれるところでありまして、紙幅の関係で割愛します)、新聞を読むべき派の人々の意見によくあるのが自分の興味の無い記事との出会いがあるというもの。

 

新聞はレイアウトの関係上、自分の興味のない記事も自然と目に入ってきます。たまたま目に入った記事になんとなく興味を持って読んでみることで、今まで自分は知らなかった分野や出来事を知ることができ、世界が広がる、と。これが新聞におけるセレンディピティというわけです。

 

これは非常に有益なことだなと思っているのですが(僕が新聞を読んでいない理由は他にあります)、同じことがリアル書店にも言えるのではないでしょうか。

 

僕の本屋の利用方法が特殊なのかもしれないのでまず先に特徴を説明しておくと、

  • 何か特定の買いたい本があって本屋に行くわけではない
  • 行きつけの本屋が何軒かある
  • 本屋に入ったらまず前回来店時との店内レイアウトの変化やランキング構成を見る
  • 店内のどこにどの領域があるのかを覚えておいて、全てのコーナーを順番にあてもなく回っていく

という感じです。この方法で本屋を徘徊していると、オッと思う本に何冊か出会います。オッと思う理由は様々なんでしょうが、普段の生活の中で気になってはいたが意識の上には上がっていなかったキーワードを目にして、一気に知的好奇心を掻き立てられるといった感じでしょうか。なので、僕にとってあてもなく本屋を回る時間は最高に知的に楽しい時間だったりします。

 

この本がスゴい!2013: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるのDainさんも以下のように書いております。

 人生は短く、読む本は尽きない。

 せめて「わたし」が知らない凄い本と出合うべく、それを読んでる「あなた」を探す。このブログに込めた意味であり、このブログを通じて数え切れないほど「あなた」に教えてもらった。

 

 ともすると自分の興味を森羅と取り違えがちなわたしに、「それがスゴいならコレは?」とオススメしてくれる「あなた」は、とても貴重で重要だ。そんな「あなた」のおかげで、ネットやリアルを通じて出会い、ここ一年で読んできた中から選りすぐりを並べてみる。

 

思いもよらない良書との出会いは、案外近くの本屋さんで起きるかもしれません。

 

2.興味領域の整理

 2つ目に挙げさせていただくのは興味領域の整理であります。基本的には世界の全てに興味がある僕ですが、そうは言っても興味の度合いに差はありますし、人生は有限なので全てを知ることは叶いません。自分の過去の経験に規定されて、各個人によって重要な分野は異なってくるでしょう。

 

問題は、自分の興味領域を探すというのは、果てのない自分探しとほぼ同じようなもので、雲をつかむようで、意味が無いような、そんな営みだということです。だからあまり深みにはまるのはお薦めしない。そこで僕が辿り着いた1つの方法をご紹介しておきます。

 

そもそもこの方法はビズリーチの南壮一郎さんの著書を読んでから始めました。

絶対ブレない「軸」のつくり方

絶対ブレない「軸」のつくり方

 

 本の中では『1000のやりたいことリスト』を作るという風に紹介されています。日々の生活の中で「やりたい!」と思ったことをメモしていき、後々から読み返してみたり、整理してみたりすることで自分の本当にやりたいことが見えてくるといった感じです。

 

人間の感情というものは本当に複雑にできていますから、ある時すごい興味を持ったことでも、後々考えてみるとそれほどでもなかったということがよくありますよね。日々の生活の中での自分の感情の動きのログを取っていき、後から冷静に分析することで少しづつ本当に自分に近づけるような気がします。

 

で、これが本屋と何の関係があるのって話ですね。

 

先ほど申し上げたように、本屋には沢山のキーワードが散らばっていて、それを見ることで深層心理に沈んでいた興味が認識されることがあります。本屋を回りながらアッこれ面白いと思ったキーワードを、スマホとかにメモしていきます。大体全てのコーナーを回りきると大変な量のキーワードが貯まっていますから、あとは帰って重複などを省いたり、あれやこれやと整理していきます。

 

最初のうちは本当にとりとめもなさすぎて嫌になりましたが、何度も続けているうちに、毎回メモしている領域が同じことに気づきました。こうなれば自分の興味領域タグの完成であります。回数を重ねる毎にノイズが消えていって、純度が増していく感覚でした。

 

色々興味があり過ぎて器用貧乏みたいな人にはぜひお薦めの方法です。

 

 

 

あー、参考になりましたでしょうか。明らかに後半だれてきている気がします。

時間ができたら校正しますので、何卒ご容赦を。それでは。

 

546027時間

厚生労働省が言うには、日本人の男性の平均寿命は79.94歳らしい。そして、11年よりも伸びているとのこと。医療やヘルスケア分野はこれからもどんどん発展していくだろうし、平均よりは健康な気がするから、恐らく自分の寿命は85歳くらいだと思うわけ。

 

年数にすると、残り62年。年数だとあまり実感が無いから、時間単位にしてみたところ、546027時間だった。54万6027時間。そうこうしてる間にも、11/14が1時間終わろうとしてる。残りは54万6026時間。※ちなみに閏年も計算した。

 

この時間の内、3割くらいは寝てるだろうし、70歳とかを過ぎた頃には身体の自由がきかなくなっているかもしれない。名だたる偉人たちが口を揃えて言うように、人生は何かを成し遂げるにはあまりにも短い。

 

自分という存在が消えてなくなっても残るような偉業や仕組みを歴史や社会に残せる人は、まさにゴミに見えるほどの人数の中のほんの一握りだろう。

 

とても難しいことだと思うけど、悔いの無いように生きたい。そんな風に思わせてくれる数字。近いうちにこの数字だけを刻む時計でも作ろう。後悔しないように。

 

 

 

 

僕は僕に正直に生きたい。

 

マックで4年はやりすぎ。

インターンするくらいなら、マックで4年間バイトしろ! | Plus-handicap

 

コミュニケーション能力を磨くことが目的であるならば、

短期のインターン(この記事の場合2週間)>マックで4年間アルバイト>長期のインターン(田平が言うように会社は選ぶ必要がある)

じゃないかな。飛び道具的なところでいくと、合コン三昧とかナンパ、キャッチ、水商売とかが更に効きそう。

短期のインターンは"成長”というよりは"自己啓発”に近い。これを就活のためにやる分には問題ない。やってく間にもっと重要なことに気づけばいい。
そもそも2週間のインターンに"成長を求める学生”を呼び込むこと自体、インターンの設計上のミスじゃないだろうか。

でも成長したい人がマックで4年間バイトするのはさすがに間違だろう。1年も経たないうちに学習曲線の傾きが限りなく0に近づきそう。スキルじゃなくて、4年間マックでバイトを続けられるメンタルや組織へのコミット精神は養えそうだけど。心構え次第で。

 

<追記>

Facebookの投稿には書けなかったけど、キャリアについて考える際には、その論点が対象としている能力値を軸としたセグメントを考える必要があるように思う。

やっぱりポテンシャルに差はあるし、出来る人には出来ない人の、出来ない人には出来る人の気持が分からないだろうから。ほぼ永遠に。

 

「にげる」と「たたかう」

Naze, by @chibicode - Yコンビネーター主催のイベントに参加してから、「たたかう」と「にげる」について考えるようになったという話

 

先日ECにおけるPCとMobileの売上高比率が、逆転したというニュースがあった。実はECほ普段ほとんど使わないし(Amazonで本を買うくらい)、ましてやMobileでは買ったことがない僕にはにわかには信じがたい数字だった。

 

ちょうどその時会社のエンジニアと話していて、女性や若い年代はMobileでモノを買うことに抵抗が無いという話を聞いた。自分が住む世界とは全く違うところで生きる人の行動様式や価値観はこんなにも分からないものだと改めて実感したし、そのエンジニアが言うように、まだまだ男性の多い起業家クラスタが思いもつかないところにブルーオーシャンが潜んでいるんじゃないかと思う。

 

単純に業界だけで見るともうかなりの分野に対し、ITを武器に切り込む人が増えているように思う。でもこのブログで筆者がいうように「たたかう」人を応援するようなサービスは確かに少ないように思うし、あってもおかしくないはずだ。

 

起業家という人種が基本的には「にげる」を志向する人たちである以上、そこには大きな矛盾を孕んでいるのだろう。今後の世界がどこの向かっていくのかに注目するとともに、自分のスタンスもしっかり考えて生きたい。